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NRIの超実践型現場配属インターンシップ 学生と社員の双方に大きな学び 

野村総合研究所(NRI)は、経営コンサルティングとITソリューションの両輪で、社会課題の解決と未来社会の創発に取り組んでいます。新卒採用のキーワードは、学生にNRIのありのままを見せる「RJP(Realistic Job Preview)」。現場配属型インターンシップではリアルなNRIを体験することができます。人事を務めるのは、現場で多くの経験を積んだメンバー。今回は、人事部採用課のアプリケーションエンジニア職入社の野田裕太さん、同じくテクニカルエンジニア職入社の江草睦さんに話を聞きました。

新卒採用のポイント

  • NRIのありのままを伝える現場配属型インターンシップを実施

  • 経営層も現場もインターンシップに全面協力。全社一丸で取り組むための工夫も

  • より技術志向のある学生と出会うためにサポーターズを活用


社会課題を解決し、未来社会を創発

野田:NRIには、経営コンサルティングとITソリューション、大きく2つの顔があります。1988年に旧野村総合研究所と野村コンピュータシステムが合併し今のNRIとなりましたが、その当時から、お客様の経営とITを支えてこそ、課題の発見から解決まで一気通貫で取り組めると考えていたようです。今でこそ当たり前の発想ですが、当時はまだPCやインターネットが一般に普及しておらず、半信半疑な見方もあったと聞いています。それでも突き進んできた結果、今では業種を問わず、日本を代表する企業とともに、社会に新たな価値を提供・普及させていく役割を担っています。

楓:そんなNRIで働く醍醐味は何ですか?

野田:技術力を武器に、社会に影響を与えられるような仕事に携われることです。経営コンサルティングによってお客様の課題発見から解決策を導くだけでなく、我々が責任を持って実装まで手掛けることができます。単に顧客に言われたモノをつくるのではなく、世の中の情勢を踏まえて、新たな価値を提案していくことを常に意識しています。
また、加えてシステムをつくって終わりではなく、保守や運用を通じてどんどん良いものにしていきます。そのため長くお付き合いのあるお客様が多く、お客様と共に様々な新しい施策にチャレンジできる点は魅力の1つです。

江草:キャリアの選択肢が幅広いことも魅力です。私自身いろんなことに挑戦したいタイプで、テクニカルエンジニアとして現場経験を積みながら、お客様のIT部門に出向したり、今ではこうして新卒採用活動や組織づくりに取り組んでいます。状況に応じて様々な選択ができることは、NRIの大きな強みです。

楓:一方で、学生の皆さんからは、「プロジェクト管理がメインで手を動かすことはない」「多くを外注しているのでは」というイメージを持たれることも多いのではないでしょうか。

野田:確かに少数精鋭で多くの仕事に取り組むには、パートナー企業の力が必要です。ただ、実際の現場ではスピードが求められます。私はアプリケーションエンジニアですが、お客様からの要望を具体的にイメージアップするために自身でプロトタイプを作り、「こんな感じですか?」と一緒に会話しながらテンポよくブラッシュアップしていくことも多いです。


( 江草睦さん/人事部採用課)

江草:お客様に速く提供するには、社内の生産性向上も不可欠です。スクリプトを書いて自動化するなど工夫しています。イメージとは違って、手を動かす場面が多いのが実情です。

 大切なのは、「ものをつくることが全てではない」ということです。私たちはユーザー志向が強く、技術を磨くと同時にお客様の業界知識も学んでいきます。それでこそ、お客様のビジネス、ひいては社会に貢献できる。仕事を通して学ぶことはものすごく多いです。

キーワードは「RJP」 ありのままのNRIを体験する現場配属型インターンシップ

楓:NRIの新卒採用の特長として、インターンシップに力を入れていることが挙げられます。実際、学生の皆さんからの評価も高く、サポーターズの「24年卒学生に聞いた参加してよかったエンジニアサマインターンランキング2023」では総合8位を獲得。この順位に食い込んでくるのは、本当にすごいことなんです。参加学生の満足度を高めるために、どんな工夫をされているのでしょうか?

江草:インターンシップでは、RJP(Realistic Job Preview)、つまり、ありのままのNRIを知ってもらうことを大事にしています。これは私たちの採用活動全般に通じる理念でもありますが、企業の一側面だけ見て入社してからギャップを感じるのはお互いに不幸です。ですから、現場配属型の実践インターンシップで学生の皆さんにリアルなNRIを体験してもらい、その上で次のステップに進むか判断していただいています。

野田:RJPはNRIの伝統でもあります。1997年のNRI新卒採用ホームページ上に既に記載があり、実に四半世紀前から脈々と受け継がれています。NRIとして「仕事も組織もありのままを知ってもらった上で入社していただく」ことを強く意識しています。

楓:野田さんや江草さんをはじめ、ITソリューションコースの新卒採用に関わる8人全員がエンジニア経験者というのも、学生に現場のリアルを伝えるためなんですね。

江草:エンジニア向けのインターンシップは、ITソリューションコース、セキュリティエキスパートコース、DXエキスパートコースの3つに分かれています。

 ITソリューションコースは、若手からベテランまで多くの社員と交流しながら、サービス検討や課題解決に挑みます。実案件にも参加します。「いきなり現場なんて自信がない」という方も大丈夫です。多岐にわたる業界で活躍する先輩社員がマンツーマンで指導します。まずは挑戦してみてください。

 一方で、すでに経験を積んでいて腕試しがしたいという方もいますよね。セキュリティエキスパートコース、DXエキスパートコースでは、経験者に絞った募集要項を設定し、最前線でスペシャリストとともに業務を遂行し、思う存分スキルを磨いていただきます。


エンジニアリングの現場がインターンシップに全面協力する理由

野田:実は私もインターンシップを経て入社しました。学校の先輩でインターン参加者や内定者に話を聞く機会があり、「NRIのインターンシップはすごく成長できるからぜひチャレンジしてみなよ」と後輩を誘う流れができていました。一方、受け入れる社員も、学生を受け入れるための心構えやノウハウが蓄積されていて、学生がどうしたら楽しく学んでくれるのか毎回真剣に考えてくれます。自分たちで育てていく意識が強く根付いています。

( 野田裕太さん/人事部採用課)

楓:それって実はすごいことなんですよね。現場からしてみると、サポートした学生が必ず入社してくれとも限りませんし、自分の部に配属されるわけでもありません。「インターンシップは人事がよしなにやってよ」という企業も少なくない中で、NRIの皆さんはなぜそこまで協力的なのでしょうか?

野田:私たちは"選ぶ側"というよりも"選ばれる側"だと思っているからです。優秀な学生に選んでもらうには、「NRIで先輩社員と共に働きたい」「自分がやりたい仕事ができる」「自分自身がしっかり成長できる」等と実感してもらうことが重要です。ありのままのNRIを好きになって本選考に進んでもらえたらうれしい。これはNRI全社員に共通する思いです。

楓:そのスタンス、非常に重要ですよね。なぜそのような考え方が浸透しているのでしょうか。

野田:私たちの仕事は、お客様に寄り添い、より良い解決策を導き出すことです。その目線が学生に移っただけで、私たちにとっては自然な考え方だと思います。経営層からも採用活動、インターンシップの重要性を全社に伝えてくれていることも大きいです。

 次なる課題は、採用人数やインターンシップ参加者を増やしていく中で、学生に対するケアをどうするか。学生一人一人としっかり向き合うには、社内の体制をさらに強化する必要があります。協力してくれる社員とはきちんと時間をとってビジョンを共有し、何か問題が起きたらすぐに連携して対応できるようにしています。

 ただ、体制を作って終わりではいけません。一丸となって取り組むには、社員にいかに意義を伝えるかが重要です。具体的には、採用活動について定期的に社内に発信・共有しています。参加人数やアンケート結果はもちろん、「学生からこんな感想をいただきました」「インターンシップを通してこんなことを学んでくれました」といったようにフィードバックし、自分たちの取り組みが学生にとってどれだけ実り多いものになったのか知ってもらいます。そうすることで社員の意識が高まり、次に生かすことができていると考えています。
 
江草:実際、インターンシップは社員にもポジティブな影響を与えています。学生と一緒に働いていると初心を思い出したり、スキルの高さに驚いたり、「業務との両立は大変だったけれど、本当にやってよかった」と言ってくれる社員が多いです。

サポーターズを活用する理由

楓:なぜ、サポーターズのサービスを活用してくださっているのでしょうか?

江草:より技術志向のある学生にアプローチするなら、やはりサポーターズだと思っています。サポーターズの「エンジニアEXPO」に出展し、学生エンジニアの皆さんと話をしたのですが、他のイベントとは質問の方向性が異なりました。「私はこういう研究をしているのですが、NRIではどう生かせますか?」「セキュリティのこの分野に進みたいのですが、NRIではどれくらい力を入れていますか?」といったように、NRIを理解した上で、ご自身のスキルや関心とマッチしているのか、より深掘りして考えてくれている印象です。公平性を保つ観点から、通常はどの説明会でも同じ情報を提供しているのですが、「サポーターズのイベントに関しては専用の資料を用意したほうが学生の皆さんの期待に応えられたかもしれない」と反省したこともありました。

 技術力があるからこそできる仕事、輝ける舞台があると思います。「NRIならできる」ということを学生エンジニアの皆さんにしっかり伝えていきたいです。


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