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地方の学生が「胡散臭い」サービスを使ってエンジニアとして駆け上がるまで

畑中 悠作さん/Yusaku Hatanaka
金沢工業大学 情報工学部 / 2014年卒

新卒でサマーインターンをきっかけに出会った株式会社Speeeに入社し、現在は株式会社メルカリで働く畑中さん。当時直接彼の就活支援を行っていた代表の楓が、就活から今に至るキャリアの軌跡をインタビュー。

ー 懐かしい話も出てくるかと思うけど、改めて畑中さんの過去について聞かせてください。そもそもプログラミングを始めたきっかけは何でしたか?

大学に入るまでは特にプログラミングには触れていませんでした。
情報系に進学したのも、正直これといった理由があったというよりは、エンジニアだった父親の影響を受けて、という感じです。
入学後は、授業ではC言語などのプログラミング言語に触れる機会はありましたが、それ以上の自分から何か開発するといったことはしてませんでした。サークルはプログラミング系ではなく交換留学生を受け入れるサークルに所属しており、いわゆる普通の大学生でしたね。

ー ではプログラミングに本格的に打ち込むことになったのは何がきっかけでしたか?

後に入社することになるSpeeeのサマーインターンに参加したことです。

インターンは「チームで開発したものをプレゼンする」といった内容でした。自身にとって初めての0からのサービス開発の機会で、自分が書いたものが思い通りに動く楽しさを知りました。

ただ、プログラミングの楽しさと同時に、できない自分に対する衝撃的な悔しさも感じました。
これまでは同世代と大学内で比較することしかなく「このまま周りから置いていかれない程度にやってればどこかには就職できるかな〜」と考えていたのですが、サマーインターンで自分と同世代の学生たちの、自分とは比べ物にならないプログラミングスキル、思考力を目の当たりにし、圧倒されました。

ー 確かに、地方大学にいるとそのギャップは大きいかもね。ちなみに当時はどうやってインターン先を探してましたか?

当時サポーターズが定期的に学校内でセミナーを開催してくれていたので、そこでの情報収集がメインでした。
最初は正直、イベントに参加するだけで支援金がもらえたり、企業の人がイベントに私服で参加しているということもあって胡散臭いなと思ってました(笑) 当時だとあんまりなかったですよね。

ー 当時は「胡散臭い」ってよく言われました(笑) サマーインターン後の就職活動はどんな感じでしたか?

サポーターズの1on1イベントなどに参加をして就活をしていましたが、結局インターンに参加したSpeeeに、早々に内定をいただきました。就活当初はいわゆるベンチャー企業で働くことに対して不安を抱えていましたが、インターンを経験していたこともあり、尊敬できる人が社内にいるのがわかっていたのでそのまま安心して就職を決めました。

同時に自分の力不足も痛感していたので、早く就活を終えてスキルを伸ばそうと、内定先でインターンをしたり、学校の仲間と時刻表アプリを創ってリリースしたりと、開発にできる限り時間を割いていました。

学校の開発仲間もサポーターズのイベントで出会ったんですが、少し視野を広げるとこんなに開発が好きな人が周りにいたんだ、と驚いたことを覚えています。こう考えると、僕の人生は、サポーターズにめちゃくちゃ変えられてますね(笑)。

学生時代の畑中さん

ー いやぁ、たくさんのきっかけを提供できてめちゃくちゃ嬉しいよ。就職してからはどんな感じでしたか?

スキルの部分はもちろんですが、「社会人としての仕事の進め方」が身についたことが当時から今につながる学びです。相手が本当に求めているものを引き出しつつ、自分らの意図を伝える能力が養われたんじゃないかと思います。今でもチームで仕事を進めていく上でコミュニケーションは非常に大事にしています。

また「社外留学制度」を利用して他社で働いた経験も印象的でした。自社以外の開発手法を知ることでエンジニアとしてのスキルの幅がぐんと広がりました。

その後に自身として新たな挑戦の場を求め、ご縁もあり2019年1月にメルカリに転職しました。

ー 実際に転職してみてどうですか?技術力に高いエンジニアが集結しているイメージがありますが・・・

メルカリでは国内外問わず採用を行っているので、各分野に精通している方と一緒に働けるのでかなり刺激があります。また国内にいて英語を使って仕事をする機会も少ないと思うので、貴重な経験をしているなと感じると同時にもっと英語を勉強していれば良かったとも思いました。

入社後はいくつかのシステムの開発やテックリードを任せてもらい、現在は未経験スタートのネットワーク領域を扱うチームに所属しています。このように技術的にも経験的にも様々なことに挑戦させてもらっています。

ー メルカリでテックリードを任せてもらうまでになるなんて、なんだか感動してます。では最後に、今の学生たちに何か一言メッセージをもらえますか?

まず、サポーターズは怪しい会社じゃないよ、と(笑)。

冗談はさておき、改めて思い返すと就活生時代の自分はいくつかの不安を抱えており、それは行動することで解消していけるよ、ということを伝えたいです。

具体的には以下の3つの不安を抱えていました。

  1. そもそも東京で生きていけるか

  2. 大企業ではなくベンチャー企業を選ぶというのはリスクではないか

  3. スキル不足故、エンジニアを職として続けられないのではないか

1、2に関しては不安の背景として「知らない」ことが大きかったです。
実際に自分で東京に足を運んだり、企業の人と話したり、インターンを経験することで東京で生活するイメージが湧いたり、会社の中で尊敬できる人、目指したい姿が見つかることによって自信を持って意思決定をすることができました。

3に関しては現在の自分にも大きく繋がっているのですが、
「今、できないからこそコツコツやっていくしかない」と思います。

思い返せば学生時代のサマーインターンの経験から今でも、
周りの凄腕エンジニアに圧倒され、悔しい思いをして、それをバネにまた学んで、新しい挑戦をする、といったことを繰り返しています。
(繰り返し方は回数を重ねるごとに徐々に変わり、学生時代は気合で解決するしか手法がなかったのですが、現在は差分の背景等冷静に分析して対処できるようになりました。)

そんな中一番重要なのは、「継続してできるか」ということだと思います。

例えば、自分が何か新しい言語や技術を習得しようとした時、まずはそれを使って作るものを決めて、そこから逆算して何が必要かを決めてコツコツ取り組むようにしています。これは自分のモチベーションを維持して継続して取り組むためです。

10年前のサマーインターンでの悔しさは今もあるし、それは正しいものだと今となっては胸を張って言うことができます。
コツコツと積み上げた先にはきっと思い描く未来が待っているので、ものづくりに励む学生の皆さんも自分を信じて頑張り続けてほしいと思います。

出会ってから約10年。成長した畑中くんの姿を見れて、とても嬉しかったし、誇らしかったです。今日はお時間をいただきありがとうございました!


最後に記念撮影!

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