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「エンジニア不足」について本気で考えてみませんか?

サポーターズ公式note

サポーターズ代表の楓です。我々は2012年の創業以来、約7万人の学生エンジニアの就活支援、約1,000社の採用支援を行ってきました。手前味噌ですが、新卒エンジニア採用の領域では相当実績のある会社だと思っています。

ただどれだけ採用支援しても「エンジニアが足りない」「採れない」というのがほぼ全ての経営者、採用担当の方から言われる言葉です。

今日は、それがなぜなのか?そのために何ができるのか?をちょっとじっくり考えてみたいと思います。

「エンジニア不足」は社会課題だ

お察しの通り、ITエンジニアは今、日本で最も採用が難しい職業です。求人倍率は約10倍と、全職種中最高倍率。まぁ、1人の候補者を10社で獲り合っている状況です。まぁ、採れません。

doda 転職求人倍率レポート(2022年5月)より

またこの人材不足は、悪化の一歩を辿るとされており、経産省の「IT 人材需給に関する調査」によると、2030年には今の倍となる約80万人のITエンジニアが不足する、と予測されています。(ということは、求人倍率も20倍・・・?)

P20 IT 人材需給に関する主な試算結果②より

この極端な人材不足は、一企業の課題という範疇を大きく越え、今や大きな社会問題だと私は認識しています。
最新の「世界デジタル競争力ランキング2021」では日本は28位と、もはや後進国と言われるレベルのポジション。

世界デジタル競争力ランキング 2021年版

結果、デジタルで新しい挑戦がしたい!イノベーション起こせそう!となってもその担い手がおらず、その一歩を踏み出すことすらできない、という状況です。

少子化によるGDP減少という危機的状況が迫る中、カギを握るデジタル領域がこの惨状だと、はっきり言って日本はかなりまずい状況にあると思っています。

この危機的状況は、割と放置されている

ただ残念なことに、この危機的状況に対して、ほぼ何もアクションがされていないのが現状です。企業内で「エンジニア採用」への対策は講じられますが「エンジニア不足」への対策は行われることはまずありません。多くは「一企業の採用課題」という短期的な問題として処理されてしまうからです。

国としても、デジタル庁の設立、プログラミング教育必修化など、少しずつ策を講じていますが、一朝一夕で改善されるものではありません。

プログラミングスクールなども増えてはきていますが、社会で求められるレベルのエンジニアを育成するには、なかなかハードルが高いのも現実です。(一部ではエンジニア=お金稼ぎツールのように扱われていて、とても残念です)

そんな中、ディー・エヌ・エーCTOの小林さんが仰られていた、こんな言葉が忘れられません。

これまでの採用活動は、どこかで誰かが育てた実を、季節になったら勝手に収穫して「まだ足りない。もっとよこせ」と言ってるようなもの。

そうではなくて、自分たちで畑を耕し、種を蒔き、水を与えて、皆で育てていくのが本来あるべき採用の姿。そんな活動を少しずつでも企業はやっていくべきだと思うんです。

DeNA CTO 小林 篤 氏

サポーターズの創業以来、ずっと採用をお手伝いさせてもらっているDeNAのCTOからの重い一言。僕らとして、畑をどこにつくるべきか?水をどう与えるべきか?またそれを誰と行えば、真の意味での社会課題解決になるのか、ずっと考えて続けてきました。

サポーターズなりの社会課題解決

そんな社会課題に対して、サポーターズは「エンジニア採用支援」と「エンジニア育成」の2軸で取り組んでいるつもりです。

「エンジニア採用支援」(サービス詳細)は、エンジニアを志す学生と企業をつなぐマッチングサービス。創業10年間、ずっと取り組んでおり、毎年情報系学生の1/3となる7,000名以上に「出会うべき企業」との出会いを創り続けています。

しかし、前述の通りエンジニアの求人倍率は約10倍。マッチングを生んでも生んでも、まだ全く足りていません。「畑を耕し、種を蒔き、水を与える」ことからしないといけない、という危機感から始まったのが「エンジニア育成」の取り組みです。

未来の "技" 術者を "育" てる「技育プロジェクト」という、根本的に技術者を増やし、育てる活動です。テックカンファレンス技育「祭」や、ピッチコンテンスト技育「展」など、様々な活動を実施しています。

そんな技育プロジェクト、まだ3年目ですが、こんな変化が確実に起きています。

・1年間でのべ1.2万人が参加するまでの規模に
・1年間でのべ60社が協賛いただけるように
・技育「祭」は国内最大のテックカンファレンスに成長。牧島デジタル大臣、落合陽一さん、ひろゆきさん、東大松尾先生など業界のキーマンも登壇
・技育「展」では180チーム、400名が登壇し、自らのプロダクトを世の中に発信
・技育「CAMP」では年15回のハッカソンを開催。合計5,000名が参加し、280作品が誕生
・技育「博」では全国から100の学生エンジニア団体が集結

このように、少しずつではありますが、確実に未来の "技" 術者を "育" てるプロジェクトが広まりつつあります。そんな「畑を耕し、種を蒔き、水を与える」ところからやるのが、サポーターズなりの社会課題解決だと考えています。

ただ、この「うねり」は、まだ小さすぎる

そんな活動を通して、少しずつIT界隈を中心に「うねり」が起き始めているのを感じています。

賛同いただける企業さんが、長期的な目線で「育てる」ために、勉強会を開催してくれたり、私自身が大学で授業をさせていただいたりと、少しずつですが、ただ確実に「うねり」となって、動きはじめています。

ただ、まだまだ、ごく一部のアツい想いをもった経営者、採用担当、エンジニア、教育関係者の方々にしか知られていないのが現状です。

本当の意味で「畑を耕し、種を蒔き、水を与える」ためには、もっと多くの方にこの現状を知ってもらい、関心をもってもらい、1人1人、1社1社がアクションを起こし、日本全体を巻き込むような「うねり」にしていく必要があると思っています。

それは、今エンジニア採用に困っている企業はもちろん、いつか開発を内製化したい、いつかDXで大きな挑戦をしたい、と考えている全ての企業、全てのオトナの共通の課題であり、関心事であってほしいと思っています。

そんなきっかけが増えることが願って、今後も技育プロジェクトを続け、またこうしたnoteを通して現状を発信していきたいと思っています。一緒に「うねり」を起こして、「エンジニア不足」という社会課題に挑戦していきましょう。そんな仲間が増えることが願っています。

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