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技育CAMPハッカソンレポートvol5

■技育CAMPとは

技育CAMPとは、エンジニアを志す学生の皆さんにハッカソンと勉強会を通して、継続的なインプットとアウトプットの場を提供するスキルアップ支援プラットフォームです。

ハッカソンは月1-2ペースで定期開催され、メンターや賞金もある充実のサポート体制をご用意。ただ自称「日本一参加ハードル低いハッカソン」として毎回6割以上が初ハッカソン勢という初心者向けハッカソンです。

2021年は約5,000名が参加し、約280作品が本ハッカソンから誕生しました。

■今回のハッカソンテーマとルール

テーマを選んでハッカソン!好きなテーマで開発しよう!~オンライン開発合宿vol.5~

7月はなんと技育CAMPが2回開催されました!

7月前半に開催したvol.5のハッカソンテーマは、「テーマを選んでハッカソン!」

下記のテーマから1つを選んで、ハッカソンを行ないます。

①開発/スキル支援
②ゲーム
③世の中を楽しくする
④オンラインコミュニケーション

実はこれらのテーマは、9月に開催するピッチコンテスト「技育展」のテーマから選ばれています。

技育展は既存の制作物での参加が可能なため、技育CAMPに参加すれば技育展の制作物として使用することが可能な一石二鳥な企画なのです。

そしてこの技育CAMPでは、賞金が出ます。
今回の技育CAMPから、【優秀賞】が新設されました。

最優秀賞:5万円(1チーム)
優秀賞:3万円(1チーム)
努力賞:5,000円(複数チーム)
参加賞:1,000円(全員)

という、2dayハッカソンとしては異例の賞金額!
また、参加するだけ(正確にはプレゼンまで行うと)参加賞までもらえる、非常にお得なシステムとなっています。
(全て支援いただいているスポンサー企業さんのおかげです。感謝!!)


参加者属性

7月9-10日開催の「テーマを選んでハッカソン!好きなテーマで開発しよう~オンライン開発合宿vol.5~」の参加者属性をまとめました。

今回のハッカソンでは、24卒(大学3年、修士1年など)の参加者が70%を占め、かつリピーターの参加者も見かけるようになりました。

新規での参加者もリピーターとして再び参加してくれることも、運営にとっては嬉しい限りです。

また今までのハッカソン開催回と比較して、大学1,2年や専門1,2年の参加が増えてきました。

■ハッカソンスタート

vol5はテーマを選んでハッカソン!33チーム80人が参加しています。

さあ、2日間みんなで頑張りましょう!

■ハッカソン中の様子

ハッカソンは2日間となり、初日の11時から2日目の15時までの合計28時間で開発を行います。(希望者は1週間前のキックオフからの開発はOK)

オンライン開催のため、チームごとに自宅や研究室から、様々な場所で開発を行います。

運営側で3名のメンターも常時サポートできるようになっており、質問や相談を随時slackやZoomで受け付け、一緒に考え、一緒に問題解決をしていきます。

■プレゼンの様子

28時間の開発を終え、2日目16:00〜はいよいよ成果発表プレゼン!
約30チームが2分間のプレゼン時間で発表していきます。

今回の発表はプレゼン時間が2分と短縮されたため、発表方法に工夫がいる回になりました。

各チームはルームA、Bの2つの部屋に振り分けられます。そこで3分間のプレゼンを行い、投票数が多かった上位数チームが決戦プレゼンに挑みます。

今回の課題テーマは、下記の中からひとつ選択します。
①開発/スキル支援
②ゲーム
③世の中を楽しくする
④オンラインコミュニケーション

この章では、ルームA、Bで発表されたプレゼンを一部抜粋して紹介しています。

(チームうすゆき:むすびねる)
(チームきたきた:Hack-a-Matcher)
(チームペンギン:LINUCL)
(チームROOKIES:Rookies ~Road to Master~)


審査発表

今回のvol.5では、審査員長にCARTA HOLDINGS執行役員CTO 鈴木さん、サポーターズ代表 楓さんが審査を務めました。

現役エンジニアの視点/ビジネスのプロの視点からプレゼン発表を見てもらうことで、新たな気づきや学びを得てほしいと考え、ご協力をお願いいたしました。

今回参加して悔しい思いをした人もいたでしょう。
でも、参加するだけで終わりじゃありません。

参加してどう思ったのか、どんな学びを得られ、今後どう活かしていくのかが大事なのです。

vol.5のハッカソンでは、特にサービスとしての完成度、制作物が動き、制作目的とマッチしているかなどを審査しました。

決勝に進んだチームは、現役トップクラスのエンジニアからの質問は鋭い部分もあり、またビジネスのプロからの突っ込んだ質問に応えるのは、大変だったでしょう。

予選で頑張ったチームも2日間と短い開発期間は、苦労の連続だったと思います。

しかし今回の苦労は、みなさんの今後にきっと役立ちます。

今回ハッカソンに参加し、挑戦してくれたみんなは、それだけで素晴らしい!そして、この機会を活かすか、活かさないかは、君たち次第です!

vol.5ハッカソンでは、努力賞3賞と優秀賞と最優秀賞、ベストフィードバック賞の計6章が表彰されました。

今回は短いプレゼン時間で、審査員やほかの参加者の印象に残るよう、プレゼンにも工夫を感じられました。

そんなvol.5の決勝出場チームは、次の8チームです。

○Aチーム
campers
isesaki40℃
チームきたきた
シス研
Do’er

○Bチーム
ごきぶり♡
Beginner
big-enough

ここから受賞したチームの制作物の紹介をいたします。

努力賞1

栄えある努力賞1チーム目は、

チームシス研「隠れてTwitter見れる蔵」

でした!

この「隠れてTwitter見れる蔵」は、講義中や業務中でもTwitterが見たいというエンジニアの欲求を満たす拡張機能です。

JSON形式なので、作業しているように見え、誰もTwitterを見ているように感じません!

フロントエンドは、
typescript / HEROKU

バックエンドは、
Python / Twitter API
を使用しているそうです。

学生アンケートを取りニーズをしっかり調査して、今回のハッカソンに参加してきました。

●講評
(審査員長・サポーターズ代表 楓)
「Twitterを見るやつですね、学生の投票でも欲しいとか、これを求めてたみたいなことがすごく伝わってきました。まずほんとみんなのニーズに応えているし、みんなのリアクションが凄かったなと思っています。

作ってる方側のTwitterが見たいっていう要求が伝わってきましたしね。

シンプルでかつこんな手があったのかみたいなところで、実際の開発画面の見え方も含めて、まずアイデアの勝利だし、ちゃんと技術でちゃんと裏打ちしてきたっていうところも含めて、非常に素晴らしい開発だったと思います」

努力賞2

栄えある努力賞2チーム目は、

チームごきぶり♡「Henkenyzer」

でした!

この「Henkenyzer」は、顔写真から年齢・性別・身長・体重・BMI・性格・顔面偏差値を分析するサービスです。(画面上での偏見に過ぎません)

自分がどう見えているかの確認にも使え、今の時代に合ったサービスだと思います。

スライドやデモ動画にも最大限力を注いできたことが、プレゼンから伝わってきます。

フロントエンドは、
JavaScript / Next.js / Vercel

バックエンドは、
Python / Flask / HEROKU

AIは、
Face++ / scikit-learn / BeautifulSoup
を使用しているそうです。

●講評
(審査員長・CARTA HOLDINGS執行役員CTO 鈴木)
「アプリケーションとして、しっかり動いてるっていうところですね。

顔写真をフックにアプリケーションを広げてくっていう発想がすごくシンプルだけども、動いていたんでよかったなと思ってます。

裏のモデルのとことか、もっと話が聞けたらよかったなと思うんですけど、実際ちゃんとアプリケーション仕様がちゃんとしていましたし、狙いもすごく分かりやすかったので、すごく良かったんじゃないかなと思いました」


努力賞3

栄えある努力賞3チーム目は、

チームBeginner「MagicSurvival」

でした!

この「Magic Survival」は、PC専用の2Dトップダウンシューティングゲーム、タワーディフェンスゲームです。

魔法使いを操作しながら、モンスターを撃退するゲームです。

Unity20203.12.f1の技術を使用し、C#コーディングをしたそうです。

今回魔法使いの方向転換をBlend Treeを使用し、滑らかに反応するように工夫したそうです。

また魔法のエフェクトは、Trail Rendererを使用して調整しました。

●講評

(審査員長・CARTA HOLDINGS執行役員CTO 鈴木さん)
「ゲーム制作自体が始めてだったっていう話だったんですけども、一人でやっぱりここまで作り上げたってやっぱり凄いなあと思いました。

それから当たり判定とか、キャラ画像の重さとかいう話をしましたけど、その辺もしっかり答えてくれましたし、作りとしてもミニマムですけどやっぱり動かしたい物を動かせていて作れている部分が本当に素晴らしいなと思いました。これからも頑張ってください。」


優秀賞

今回新設された優秀賞に輝いたのは、

チームcampers「S'more」

でした!

「Twitterでいいねした記事をちゃんと読んでいる?」という、ドキッとする質問から、いいねした記事を忘れないようにする記事管理アプリを制作したそうです。

その名も”消える”記事管理アプリ「S’more(スモア)」

ver1.0では、次の機能が搭載されています。
・twitterログイン
・twitterのいいねした記事をブックマーク保存
・ブックマークした記事の一覧表示
・いいねしてから2日以上放置すると記事自動削除
・記事をカテゴライズ
・カテゴリーの作成編集
・記事のサマリー作成

今後の展望として、AIによる記事のサマリ作成機能を追加する予定とのことです。

●講評
(審査員・サポーターズ代表 楓さん)
「質疑応答でも聞いたんですけど、何でこれを思いついたんですかっていう、なにか対応しないと、リアクションしないと消えるっていうアイデアについて聞いた時に、すごく学術的で根拠のある説明が良かったですね。

あとは実際に名前のところの説明ですね。「S’more(スモア)」っていう名前のところもありましたけど、すごくこう哲学というか意思というかが込められていて、ゆえにそういうすっきりしたアイデアがあるとシンプルですね。

シンプルで本当に必要なものだけが残っていて、結果ユーザーが使いやすいし、使いたくなるっていうとこが良かったと思います。すごくサービスとして洗練されていて、完成度の高いものになったんじゃないのかなと思っています」

(審査員長・CARTA HOLDINGS執行役員CTO 鈴木さん)

「やっぱり発想が素晴らしいなと思いました。アプローチする課題が世の中からも共感を得られるものじゃないかなって思いました。

特に今日皆さん発表された中で、スケールしうるアプリケーションだなと思いました。あとシンプルだけれども、役割がすごい分かりやすいアプリケーションになったと思うんで、その辺も含めて良かったと思います。

あとちゃんとサーバーサイド、フロントエンドがそれぞれ狙いをもとに出来ていたところですね。もっとブラッシュアップできる部分はあるかなと思いながらも、ちゃんと動いてましたのでよかったと思います」

最優秀賞

今回参加したチームの中で、栄えある「はじめてのハッカソン~オンライン開発合宿vol.5~」最優秀賞に表彰されたチームは、

チームDo’er「Meet Hack」

でした!!!

この「Meet Hack」は、交流会の最初から最後までサポートするアプリです。

交流会の運営、参加者ともに必要とされるアプリです。

ユーザー登録すると質問が届き、話すきっかけづくりをくれます。

またイベント終了後、最初に共有されたURLから参加者の名前や連絡先を見返すことができるそうです。

この交流会参加者の情報を見返すことができるのは、非常に助かりますよね。

今回技術的な挑戦として、Web Socketを使用したこと。

またデザインはFigmaを使用し、プロトタイプテストを実行するなど、サービスとしての完成度の高さが感じられました。

●講評
(審査員・サポーターズ代表 楓さん)
「技育博が直近にあったっていうのもあるんですけど、本当に皆さん自身がこういうのが欲しかったっていうのをちゃんと形にしてきていた部分が良かったですね。

それがやっぱりシンプルに開発されていて、何ができて、それをどういう一番簡単に使えるっていう事がすごく大事だと思っていて、それがもっとも洗練されているんじゃないのかなという風に思っています。

これは地味にさすがだなと思うのが、ユーザー目線だけじゃなくて、運営のことも考えてあるというか、運営目線的にこういう機能があったら嬉しいでしょ、盛り上がるでしょうとか、そういうところもちゃんと事細かに配慮してくれていて、そういうのも含めた全体の設計とか考え方が素晴らしいなと思いました」

●受賞チーム代表ひと言
(チーム代表)
「本当にアプリケーションとしての完成度が高いなぁという風に言っても思いました。

UI のところもそうですし、迷わず使えるようになっている部分が一つ。それからあとやっぱり今日の発表の中で、Webアプリケーションとしての機能を1番使ってるんじゃないかなと思いました。

どういうものを想像できるかっていうのが、アプリケーションのミソというところで、もっとブラッシュアップできるところもありますけど、やっぱりシンプルに実現したい部分がちゃんとできているなと思いました」


全体講評

(審査員・サポーターズ代表 楓)
「受賞された皆さん、あと決勝に残ったチームで、非常にレベルが高くいいものを見せてもらったと思います。

でも受賞された人たちだけが主役ではないんですよね。

参加された皆さんが主役だし、聞いてたわかったかなと思うんですけど、やっぱりもう出場されたところも、めっちゃ頑張ってたし、めっちゃ苦労していてて、この差って何かって言うと、諦めずに今後やり続けるかどうかだけの話だと思っています。

今回受賞された方達を見ると、何回か参加してる人が多かったりするんですよね。最初は多分悔しい思いをしていて、何回か参加してやっとコツがつかめてきたというか、何か分かったっていう人たちがほとんどだと思っています。

なので今回悔しかった人たちは、これで終わらないこと、これからもハッカソンに参加して欲しいって思います。技育CAMP以外にもハッカソンやコンテストは、たくさんあるので参加してみてください。

今回のハッカソンを全てのきっかけにしてほしくて、今回の参加でちょっと悔しいと思ったでしょ?その気持ちがめちゃくちゃ大事だよっていう風に思ってます。

今回受賞した人たちも、まだまだ完成度とまだまだなんですよね。もっと人に使われるようになってみてほしい、そこまで高めていってほしいです。

ということで、みんなこれからなんで、一歩ずつ動き出してほしいなという風に思っています。またどこかで会えることを楽しみにしてます」

(審査員長・CARTA HOLDINGS執行役員CTO 鈴木)
「皆さん本当にお疲れ様でした。楓さんからもコメントありましたけれども、本当に受賞した人だけではなくて、本当に本当にみんな頑張ってこの時間を作り上げてきたっていうこと、みんなのエネルギーを受け取った回だったなと感じてますね。

やっぱり挑戦することはすごく大事だし、みんなチームの中でうまくいかなかったこととかもっとうまくやれたらなーって思うことがあるかと思います。

ぜひ今日そして昨日のハッカソンを振り返ってほしいなと思います。今どういう風に思ったか、自分がどういう風に感じたか、そしてどういう風に取り組んでたかっていうことをぜひ振り返って、これを次に活かしてほしいなと思います。

本当に素晴らしいトライだったと思います。皆さんお疲れ様でした」


懇親会

サポーターズ代表の楓さんは、いつもこう言っています。

「懇親会までがハッカソンだ」

友達をつくる。知り合いを増やす。

コロナ禍で横のつながりが減り、情報が新しく入りづらい今の時代に懇親会は貴重な機会です。

懇親会はZoomのブレイクアウトルームを使い、数チームに分かれて懇親を深めました。

https://twitter.com/geek_pjt/status/1546081029932597249

参加者の声

Twitterで6月4日、5日技育CAMPハッカソン参加者の声をご紹介します。

ということで、技育CAMP2022年7月vol.5は無事終了いたしました。

サポーターズは、物創りに挑戦し、日本の未来を変えるギークなエンジニアを応援しております。