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非IT業界でもエンジニアが活躍 DXを加速する日揮が新卒エンジニア採用を始めた理由

サポーターズ公式note

日揮ホールディングス株式会社
日揮グループは世界トップクラスのエンジニアリングコントラ クターとして石油・天然ガスなどのハイドロカーボン分野から、 医薬、ケミカル、非鉄金属などに至る幅広い事業分野において 世界80カ国2万件以上におよぶプロジェクトを進行。近年、 SDGs 達成に資するエネルギートランジション、資源循環、高機 能材製造などの分野における事業開発を積極的に展開している。


日揮グループは、石油や天然ガスといったエネルギー関連の工場、プラントの建設を中心に、さまざまな国と地域で社会インフラを造ってきた世界トップクラスのエンジニアリングコントラクターです。そんな日揮が今、新卒エンジニア採用に力を入れる理由とは。執行役員 DO(デジタルオフィサー)谷川圭史さん、Digital Project Delivery部の細谷竜馬さん、瀬下亜蘭さんに、サポーターズ 代表 楓が聞きました。

新卒エンジニア採用・育成のポイント

  • 内製化を進めるために新卒エンジニアの採用をスタート

  • 尖ったエンジニア学生に幅広くリーチするため、技育祭に参加

  • エンジニア学生からの認知度は低かったものの「初めて知って面白いと思った会社ランキング」でトップに


内製化を進める日揮、業界に先駆けたDX

– 技育祭では実際にプラントと中継をつないでいただき、非常にワクワクさせていただきました!改めて、御社の事業内容についてお教えいただけますか?

谷川さん エネルギー関連の工場やプラントの設計、機材調達、建設、試運転などを生業としています。設計(Engineering)・調達(Procurement)・建設(Construction)という3つのフェーズの頭文字をとって「EPC事業」と呼ばれていますが、具体的には天然ガスが採れる現場でガスを液化する設備を造ったり、砂漠の真ん中で原住民の方と対話をしながら建設を進めるなど、世界各国さまざまな場所で社会インフラを造ってきた歴史とノウハウを持っています。お客さまは、国内外の資源開発会社、化学メーカー、医薬品メーカー、病院など多岐にわたります。

– その中で、ソフトウエアエンジニアはどのような活躍しているのでしょうか?

谷川さん 主に3つです。1つ目は、社内インフラを担う情報システム部門。2つ目は、ITを活用した新規事業開発部門。3つ目は、いわゆるDX(デジタル・トランスフォーメーション)。本業のEPC事業自体をITによって変革しようという試みです。
実を言うと、私たちの業界はまだ紙ベースの仕事が数多く残っています。それをいち早くデジタル化し、データとして日々の業務やビジネスに活用できるレベルに持っていければ、他社と大きく差別化できるのです。

– 具体的にはどんな業務をデジタル化しようとしているのですか?

谷川さん お客さまは「日揮が培ってきた独自のノウハウで、プラント建設におけるさまざまな障壁やトラブルを乗り切ってほしい」と期待しています。例えば、何らかの理由で工事が滞ったとき、私たちはそれが納期にどう影響するかすぐに判断し、柔軟に対応していきます。経験の少ない会社はスケジュールを引き直すことすら難しいでしょう。これが私たちの1つの価値だと思っています。

問題は、経験した人と一緒に仕事をするか、自分が経験するかしないと、せっかくの価値が次世代に継承できないということです。そこで今、EPC事業に関するあらゆるものをデータ化し、熟練者が持つ技術の可視化に取り組んでいます。将来的には、高いレベルでの作業の標準化、現場でのシミュレーションなどに活用していきたいです。

– 高い技術力が求められますね。こうした場合、一般的にはSI(システムインテグレーター)などに依頼して開発してもらうケースも多いのではないでしょうか。自分たちでエンジニアを採用するのはなぜですか?

谷川さん スピードやノウハウの蓄積などを考えると、他社に依頼するより自分たちで内製したほうがいいと判断しました。実は、2015年頃にもEPC事業のデータ化に取り組んだのですが、なかなか進まず、やはり競争力に直結する部分はクイックに動ける体制が必要なのだと実感しました。そこで、内製化に舵を切りました。

日揮が新卒エンジニア採用を始めた理由

– 内製化は日本のDXの鍵になると言われていますね。ただ、内製化できる体制を作るなら、経験豊富な中途エンジニアを採用するという選択肢もあります。なぜ、新卒エンジニア採用を始めたのでしょうか?

谷川さん 1つは、エンジニアを育成するための環境が整っているということです。実は試行錯誤して作った独自の育成システムがありまして、経験ゼロから育ったエンジニア達が互いに切磋琢磨しレベルを上げ、次の世代を育てるという仕組みが回り始めています。また、中途エンジニアが必ずしもこの業界にマッチするとは限りません。私たちが社会に果たす役割や業務を理解した若い世代を、目的に応じて各種ITスキルを使いこなす人材に育てたいという思いがあります。

日揮グローバル株式会社 執行役員 DO(デジタルオフィサー)谷川圭史さん

– 新卒エンジニア採用を進めていく中で、弊社主催の学生向けテックカンファレンス「技育祭」への参画を決めてくださったのはなぜですか?

谷川さん まずは、学生と接する機会がほしかったんです。エンジニアを目指す学生が何を考え、どんな会社に入りたいと思っているのか、ただ会社で机に座っていても分かりませんから。

細谷さん そこで、学生エンジニア向けのイベントやプログラミングコンテストなど、いくつかピックアップしたんです。その中で、相当尖った学生に幅広くリーチできる、しかも、プロダクト志向の学生が多いという点にひかれ、技育祭への参加を決めました。

非IT企業が新卒エンジニアを採用する苦労

– 実際にエンジニア学生と接してみて、どうでしたか?

細谷さん 日揮という会社がエンジニア学生に認知されていないことを改めて実感しました。実は技育祭の前、「日揮を知らないエンジニア学生はものすごく多い。1%でも興味を持ってくれるエンジニア学生が増えれば、母数はなかり広がります。頑張りましょう」とサポーターズの方に励まされて、その通りだなと思いまして。サポーターズの力も借りながら試行錯誤の最中です。

谷川さん もう一つ印象的だったのは、会話の中で「サイバーエージェントの○○さんみたいなエンジニアになりたい」といったように、憧れのエンジニアの個人名が出てくるところです。「え、その人普通のサラリーマンじゃないの?」って。つまり、とても身近にものすごいヒーローがいるんだなと。これは他の業界ではなかなかないことだなと思いました。

– 確かに。芸能人やスポーツ選手のように、個人としてフォーカスされるエンジニアも多いですよね。

谷川さん サイバー空間やソフトウェアに限らず、リアルの世界でITを生かそうと考えている学生とも出会いました。スキルアップに貪欲な学生が多く、かなり刺激を受けました。

技育祭で「初めて知って面白いと思った企業ランキング」トップに

– 技育祭への参加も2回目ということで、良い効果も出ていると嬉しいのですが。

瀬下さん 最初に技育祭のコンセプトを聞いたとき、「これはもうこっちも尖りまくるしかない」ということで、チームの中でもかなりITをやり込んできたメンバーを集め、全力で取り組みました。結構深い話題も含めて話したら、とても良い反響をいただきました。その点は、非常に手応えを感じています。

一番嬉しかったのは、技育祭参加者への「初めて知った会社ランキング」でトップになったことです。昨日まで日揮を知らなかったエンジニア学生に知ってもらえた。これは本当に狙い通りでした。

日揮グローバル Digital Project Delivery部 シニアAWP&DXエンジニア 瀬下亜蘭さん(左)
日揮グローバル株式会社 執行役員 DO(デジタルオフィサー)谷川圭史さん(中央)
日揮グローバル Digital Project Delivery部 シニアDXエンジニア 細谷竜馬さん(右)

– 私たちも、学生エンジニアを増やし育てると同時に、非IT業界にそういった人材をどう送り込むかが大きなテーマとなっています。これができたら本当に日本が変わるんじゃないのか、くらいに思っています。ですから、技育祭をIT企業だけを知る場にしてはいけないなと。「この会社は何をしている会社だろう?」というところから選択肢が広がって、「IT業界に進むだけが道じゃないんだ」と気づいてほしいんです。

非IT業界にもエンジニアの活躍の場がある

– 今後、サポーターズに期待することはありますか?

谷川さん まさに、「非IT業界にもエンジニアの活躍の場があるんだ」ということを伝えるイベントを開催していただけたらと思っています。

瀬下さん 私たちはITを完璧に理解しているわけではありません。だからこそ、ITのバックグラウンドがある人が来た瞬間、もうヒーローになれるんですよね。当社には若手にどんどん仕事を任せる文化があります。若いプロジェクトリーダーが会社を引っ張っていくんです。ここにITを学んできた人が加われば、より加速できるのではないかと確信しています。

谷川さん まだ日揮のことを知らなくても大丈夫。サイバーとリアル、両方を通じて社会貢献したいと考える学生が興味を持ってくれたら嬉しいです。

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「カッコイイオトナを増やす」というビジョンの元、エンジニア学生の約3人に1人が利用する就活支援サービスを運営している【株式会社サポーターズ】の公式noteです。