技育CAMPハッカソンレポートvol4
■技育CAMPとは
技育CAMPとは、エンジニアを志す学生の皆さんにハッカソンと勉強会を通して、継続的なインプットとアウトプットの場を提供するスキルアップ支援プラットフォームです。
ハッカソンは月1-2ペースで定期開催され、メンターや賞金もある充実のサポート体制をご用意。ただ自称「日本一参加ハードル低いハッカソン」として毎回6割以上が初ハッカソン勢という初心者向けハッカソンです。
2021年は約5,000名が参加し、約280作品が本ハッカソンから誕生しました。
技育CAMP
■今回のハッカソンテーマとルール
テーマを選んでハッカソン!~オンライン開発合宿vol.4~
6月のハッカソンテーマは「テーマを選んでハッカソン!」
下記のテーマから1つ選び、ハッカソンを行ないます。
今回のテーマはこちら!
①世の中を楽しくする
②開発/スキル支援
③ハード/組み込み
④ゲーム
⑤AI/機械学習/データ分析
そして技育CAMPでは、なんと賞金も出ます。
最優秀賞:10万円(1チーム)
努力賞:1万円(複数チーム)
参加賞:1,000円(全員)
という、2dayハッカソンとしては異例の賞金額!
また、参加するだけ(正確にはプレゼンまで行うと)参加賞までもらえる、非常にお得なシステムとなっています。
(全て支援いただいているスポンサー企業さんのおかげです。感謝!!)
参加者属性
6月18-19日開催の「はじめてのハッカソン~オンライン開発合宿vol.4~」の参加者属性をまとめました。
今回のハッカソンでは、23卒と25卒が比較的多かった回となりました。貴重な土日に技育CAMPに参加してくれて、運営一同本当に嬉しいです!
またvol4は98名36チームと過去最大規模での開催となっております。
■ハッカソンスタート
Twitter上から技育CAMP参加者のハッカソン参加への声を集めました。
パンダ、リス、うさぎ、ケモ耳アバターなど、いつもよりにぎやかな開会式となりました。
https://twitter.com/geek_pjt/status/1537998004426117120
さあ、2日間みんなで頑張りましょう!
■ハッカソン中の様子
ハッカソンは2日間となり、初日の11時から2日目の15時までの合計28時間で開発を行います。(希望者は1週間前のキックオフからの開発はOK)
毎回技育CAMPに参加しているチームも見かけ、アウトプットの場として活用してもらえてるようで、とても嬉しいです。
オンライン開催のため、チームごとに自宅や研究室から、様々な場所で開発を行います。
運営側で2名から3名のメンターも常時サポートできるようになっており、質問や相談を随時slackやZoomで受け付け、一緒に考え、一緒に問題解決をしていきます。
■いよいよプレゼン!
28時間の開発を終え、2日目16:00〜はいよいよ成果発表プレゼン!
3分間のプレゼン時間で発表していきます。
ルームA、Bに分かれプレゼンを発表し、投票結果で上位5チームが決勝プレゼンに進出できます。
この章では、発表されたプレゼンを一部抜粋して紹介しています。
■結果発表
いよいよ結果発表です。
今回新たな試みとして、社会人エンジニアの方に決勝審査へ参加していただきました。
審査員は株式会社ゆめみ取締役の桑原さんとサポーターズ代表楓の2人が務めます。
また努力賞と最優秀賞のほかに「ベストフィードバック賞」を新設いたしました。決勝でも参加してくれたみんなに楽しめでもらえるよう、運営で考えた試みです。
今回のvol4では、合計で努力賞9つ+最優秀賞1つ+ベストFB賞1つの10賞が表彰されました。
この表彰数は、技育CAMP開催の中で過去最多の数になります。
努力賞1
栄えある努力賞1チーム目は、
ぱんゆび「パラスキャン」テーマ:開発/スキル支援
でした!
この「パラスキャン」は、本をパラパラめくった動画を撮ると、それをテキスト化してくれるアプリです。テキスト化によって、単語の検索も簡単にできるようになります。
パラパラめくる動画から綺麗に文字が写ってる動画だけ画像を切り出た点や、初めてAzure OCR APIを触ったけどちゃんと動いた点など、多くの挑戦を感じ取れました。
今後動画の撮り方指定を作ったり、PDFに整形して返すなど機能を追加するそうです。
努力賞2
栄えある努力賞2チーム目は、
東出ボーイズ 「ESupporter」テーマ:AI/機械学習/データ分析
でした!
この「ESsuppoter」は、忙しい就活生のための ES 作成支援アプリです。
ESupporterは、次の機能を搭載しています。
・AI 要約機能
(登録したESの設問に対して、指定した字数制限に合わせて要約する)
・応募先管理機能
(企業ごとに提出したESを管理してくれて、面接前の復習などに使うことができる)
上記画像のようにワードクラウドでその企業のESのキーワードを分析することもできます。
努力賞3
栄えある努力賞3チーム目は、
ゴキブリバスターズ 「Clip-Roach from GBS」テーマ:開発/スキル支援
でした!
この「Clip-Roach from GBS」は、プログラミングコードのコピペ作業を格段に楽にするChrome拡張機能です。
コピーが全て終わったら拡張機能を開いて、開いて統合してvscode に入れば、なんと今までコピーしたもの全て合わせたプログラムを作成できます。
通常Webサイトと BASEサイトを往復しなきゃいけないことが、一回で全部貼り付けが可能になったそうです。
努力賞4
栄えある努力賞4チーム目は、
TensorFlowers「Room Scavenger Hunt」テーマ:ゲーム
でした!
この「Room Scavenger Hunt」は、制限時間は60秒以内に指示されたお題と同じものをカメラに移すと点数をゲットし、高得点を目指すゲームです。
2日間の開発期間でスマホとパソコン、どちらでも遊べるようにゲームを作った点がすごいですね。
ReactやTensorflowを使って、開発したそうです。UIもスチームパンク風に作られていて、細部へのこだわりを感じます。
努力賞5
栄えある努力賞5チーム目は、
ご飯のおとも「神奈川観光地巡りクイズ〜鎌倉編〜」テーマ:世の中を楽しくする
です!
大河ドラマの影響で、今鎌倉がとても人気になり観光客が増えています。
この「神奈川観光地巡りクイズ〜鎌倉編〜」は、観光客がもっと鎌倉を楽しんでもらうためにそういったクイズアプリです。
LINEでサイトにアクセスし、位置情報からもっとも近い観光名所のクイズに挑戦できます。
鎌倉以外のクイズも作り、アフターコロナの観光業界を盛り上げる一助になれたらいいですね。
努力賞6
栄えある努力賞6チーム目は、
OK-Lab 「2Dto2.5D」テーマ:世の中を楽しくする
です!
この「2Dto2.5D」は、最近の人気のレゴアートを立体的な作品を作るための支援アプリを作成しました。
今回技術として、単眼深度推定を用いたそうです。これはカメラの位置から物体までの距離を推定する技術のことで、今回の「2Dto2.5D」はMidasを利用しています。
深度マップの量子化は、深度推定した画像に対して、奥行度で表すのを深度マップっていうのができるそうです。
この量子化された深度マップを使って、レゴブロックを上に何段積み重ねるかっていうのを決定しています。
努力賞7
栄えある努力賞7チーム目は、
Do’er「Okashi Omikuzi」テーマ:世の中を楽しくする
です!
この「Okashi Omikuzi」は、いつもとは違うお菓子を提案してくれる機能があるお菓子の提案とおみくじ機能を合わせたアプリです。
今回はお菓子に着目したということで、ドーナツとクリーンアーキテクチャの形が似てるって事から、今回こちらのアーキテクチャを採用させていただきました。
今回Makefileを導入しました。導入することで Docker 環境の構築だったり、高度なフォーマットをまとめてのコマンドを行えるので、開発スピードの効率化を行ったそうです。
努力賞8
栄えある努力賞7チーム目は、
CSP「さわれルナ!」テーマ:世の中を楽しくする
です!
この「さわれルナ!」は、アバターとイチャイチャ出来るアプリです。
ポインターの場所に合わせたハンドトラッキングによって、アバターに接触した時にあなたを笑顔にさせる。ピースしたらピースで返してくれるし、上にポージングしたらジャンプして反応してくれます。
・ハンドトラッキング
・平面検知
・録画
上記機能をひとつにまとめてNrealというゴーグルを使い、ルナちゃんとのイチャイチャが実現したそうです。
努力賞9
栄えある努力賞7チーム目は、
dokôru「dokôru」テーマ:世の中を楽しくする
です!
この「dokôru」は、待ち合わせの時に相手の位置情報が見たいという悩みを解決するアプリです。
dokôruは、iOSとAndroidに対応しています。似たような機能を持つ位置情報アプリだとZenlyやGoogle Mapなどがありますが、dokôruはそれらのアプリと差別化できるように工夫しています。
例えば、ユーザー登録なしでアプリ内に友達の位置情報を共有することが出来る点やRoom内でのチャット機能を実装している点です。
最優秀賞
今回参加したチーム数は、全体的にレベルが高く、2日間でひととおり動くシステムが作られていました。
そんな栄えある「はじめてのハッカソン~オンライン開発合宿vol.4~」最優秀賞に表彰されたチームは、
じゃっくんと楽しい仲間たち「CODE DUEL」テーマ:ゲーム
でした!!!
この「CODE DUEL」は、 Web 上で遊べるオンラインカードバトルゲームです。ポイントは、プログラミングをモチーフにしたカードゲームということでよりエディタやコマンドラインを意識した UI になっている点です。
一対一のリアル対戦型のカードゲームにするため、サーバーとブラウザの双方向通信を可能にするWeb Socketを使用したそうです。
Web Socketの使用は初めてだったので、開発締め切り15時30分のギリギリまでエラーと闘っていたとのこと。
53種類のカードを全て作りました。多くのカードがあって、その分コンボ技も多く、飽きないゲームになっています。
●講評
(株式会社ゆめみ 取締役 桑原さん)
「今回本当に悩みましたけど、まずは完成度の高さとクリエイティブさやWebSocketなど技術的な難易度など、どれをとっても素晴らしかったです。
またCODE DUELを世間に出したら、絶対にバズるだろうなと思った点を含めて審査しました。」
(チーム代表ひと言)
「自分たちが楽しいと思ったものを作った結果、最優秀賞が取れてとても嬉しいです。今後改善したい点もあるので、頑張って生きたいと思います。」
■全体講評
(株式会社ゆめみ 取締役 桑原さん)
「まずは2日間みなさん、お疲れ様でした。本当に2日間でよくここまで作れたなあと思ったのと、このクオリティを出しきるというのは、皆さんのポテンシャルの高さだと思います。
みなさん、ここまでやったぞということを自信を持ってください。次のステップアップを楽しみにしています。」
■懇親会
サポーターズ代表の楓は、いつもこう言っています。
「懇親会までがハッカソンだ」
友達をつくる。知り合いを増やす。
コロナ禍で横のつながりが減り、情報が新しく入りづらい今の時代に懇親会は貴重な機会です。
懇親会はZoomのブレイクアウトルームを使い、数チームに分かれて懇親を深めました。
人間からアバター姿での交流もあって、とても楽しい交流会だったと思います。
■ハッカソン後の声
Twitterで6月18日、19日技育CAMPハッカソン参加者の声をご紹介します。
ということで、技育CAMP2022年6月vol4は無事終了いたしました。
サポーターズは、物創りに挑戦し、日本の未来を変えるギークなエンジニアを応援しております。