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技育展2024 決勝大会 フォトレポート

去る2024年11月10日、TOKYO NODE HALL(東京・港区)にて、国内最大規模のITエンジニア学生向けピッチコンテスト「技育展ぎいくてん2024 決勝大会」が開催された。

決勝大会に先立って開催された2回勝ち抜き制のオンライン予選大会が行われた。第2回戦では約120作品がしのぎを削り、激闘を制した36作品の開発チームが決勝大会に臨んだ。

本稿では、撮影チームから届いた写真や映像、参加者によるXのポストなどとともに、正午の開場から午後8時のパーティー終了までのおよそ8時間にわたった「技育展2024決勝大会」の様子をレポートしていく。

会場のTOKYO NODE HALLが入る「虎ノ門ヒルズ」
当日は厚い雲こそあったものの、時折日差しが入る過ごしやすい気候であった


開場

正午12:00、受付に姿を見せる登壇者たち
受付からホールへに続くエスカレーターに乗り込み、期待と不安の表情を見せる
47階のホールに入ると、幅10mをゆうに超える巨大なスクリーンが出迎える
大きな窓からは東京のビル街が眼下に広がる
着席してからも最終調整
一秒たりとも無駄にはできない
一方ホールの外では、さっそく参加者同士での活発な交流が自然発生する
フォトスポットでの記念撮影も
そのころ舞台裏では、総勢10名の審査員に向けたガイダンスが進行していた
開会が近づき暗幕が閉じ、一気に会場の緊張感が高まる



オープニング

会場が暗転し、出場作品を盛り込んだオープニングムービーが流れだす
サポーターズ代表取締役の楓と、技育プロジェクトPMの加藤がゆっくり壇上に上がる
場数をこなしている司会のふたりも、大きなステージに緊張が隠せない
代表の楓、彼が冠婚葬祭以外でスーツを着ることは滅多にない
技育プロジェクトPMの加藤も同じく、普段と違う装いで一層の緊張を煽る
期待と緊張の眼差しでオープニングを聴く登壇者たち
賞金 優勝 ¥1,000,000.- 準優勝 ¥500,000.- 企業賞(6社×3作品)各¥100,000.- ※各賞は重複して受賞する可能性があります
総額300万円をゆうに超える賞金

審査員は「技育プロジェクト2024」上位スポンサーの10名の錚々たる面々が務める

本日は皆様の作品を見せていただいて、私も皆様と一緒に一生懸命一日過ごせたらと思っています。楽しみにしています。

株式会社ゆめみ
象徴社長 酒尾 快都 さん

今日はコンテストということで緊張している方も多いかもしれませんが、僕らもいい刺激がもらえるのではないかと思って楽しみにしています。頑張ってください。

株式会社ディー・エヌ・エー
ヒューマンリソース本部所属 岩田 真平 さん

(ウイングアーク1stは)エンジニアリングのカルチャーとしてものづくりを楽しむというところをモットーにしている会社です。今日はみなさん発表を残すのみというところで、最高に楽しんで発表していただけたらと思います。頑張ってください。

ウイングアーク1st株式会社
Data Empowerment事業部 技術戦略統括 DE開発統括部 統括部長 橋田 哲尚さん

予選も相当白熱したと伺いました。やはり日本の未来を作るのは技術だと私は信じています。その中で次の日本の発展・世界の発展を担う精鋭の方々が今日集まってるというふうに思っていますので、本当に楽しみにしています。

株式会社サイバーエージェント
CTO統括室 株式会社CyberZ CTO 中村 智武 さん

いくつか作品を見ている中で、これまでの“技育CAMPハッカソン”で見ている作品もありました。それぞれの作品が成長した姿を今日見れるなというのを楽しみにしていたのと、これまでまだ見たことのない作品をいっぱい見れるのをすごく楽しみにしています。

GMOインターネットグループ
デベロッパーエキスパート 成瀬 允宣 さん

みなさんはこれから日本の未来を作っていくエンジニアのみんなだと思っています。今日はめちゃくちゃ熱のこもった発表を聞けることを楽しみにしています。

株式会社CARTA HOLDINGS
執行役員CTO 鈴木 健太さん

日本のイノベーションはみなさんの発表の中から作られていくのではないかと信じています。すごい会場なので僕も緊張しています。皆さんも緊張していると思うのですが、こういう機会は滅多にないと思うので、一緒に楽しんでいきましょう。

パーソルキャリア株式会社
CTO 兼 エンジニアリング統括部 エグゼクティブマネジャー 岡本 邦宏 さん

私は技術の力でワクワクをうみ出していきたいということをモットーとして普段仕事をしております。今日こうやって会場を見渡すと、個性豊かと言いますかオリジナリティのあるみなさんが集まっているのかなと思っております。各チームもそうですが、みなさん一人一人のオリジナリティ・個性というものも非常に楽しみにしております。

フューチャー株式会社(フューチャーアーキテクト株式会社)
フューチャーアーキテクト株式会社シニアパートナー 柴田 健一 さん

今日は、普段のみなさんの思いを聞きたいなと思っていて、そういった発表を聞けるのを楽しみにしています。普段は技術とかビジネス的なロジックとかすごく大事だと思うんですけど、最後に大事なのは意思の力だと思ってい ます。意思の力のこもった発表が聞けるのを楽しみにしています。

株式会社MIXI
執行役員 CTO 開発本部長 吉野 純平 さん

皆さんの事前資料を見させていただきました。すごくワクワクしています。皆さんの気合の入った思いを聞けるのを楽しみにしていますので、皆さんぜひ楽しんで発表してもらえたらと思います。

株式会社LayerX
株式会社LayerX 部門執行役員 バクラク事業 VPoE 小賀 昌法 さん

技育プロジェクト2024は、技育展2024で審査員を務める10社をはじめ
32の企業・団体の協賛をを受けて運営されている




技育展は「ピッチコンテスト」だが、その目的は入賞だけではない
勝負として真剣に取り組む経験、他の作品をみて得る学びや刺激、
そして何より、新たなよき仲間と出会いも大きな価値である
決勝大会の様子は、YouTube Liveで全世界にライブ配信された
最大同時視聴数は約100名を記録



プレゼンテーション前半(#01〜#18)

オープニングが終了すると、早速各作品のプレゼンテーションに移行する。プレゼンテーション本編については、ぜひ前述のYouTube Liveのアーカイブをご覧いただきたい。

#01「Daddleダードル」- Paint.inc
#02「RASHIN」- SAMOYED《さもえど》
#03「Edison.jsえじそんじぇぃえす」- 新谷アレン
#04「GAMESession!」- としめ
#05「ツンデレロイド TundereRoid」- TD研究室
#06「立体パズル楽器 CuYuきゅーゆー」- にゃにゃん (山名琢翔)
#07「文字もじ」- めーちーむ
#08「アイトラッキング・ヘッドギア」- ぱぁ
#09「Bath Boost」- ライラック

最後方で発表を聞く審査員たち
開発・練習の成果が十分に発揮された発表に、
フィードバックコメントを打つ手は止まらない

#10「叫流式きょうりゅうしき便器」- トイレの神様
#11「metimo」- 株式会社Romanark
#12「RideClock」- くろのす
#13「GeekLink」- GeekLink
#14「ARお散歩彼女」- 恵理子❤️ファンクラブ
#15「ヒットメーカー」- Mori Yuki
#16「愛車を守れ!自転車用ハイブリッドスマートロック」- Aniki.Lab
#17「DeckHub」- DeckHub
#18「Chum Chum Evaluation」- アボカド

前後半の間の休憩での一コマ
無事に発表を終えてひとまず安堵の表情を見せる前半の発表チーム
発表を終えたチームとは対照的に、
後半の発表チームの座席からは一層の緊張感が漂う

プレゼンテーション後半(#19〜#36)

#19「🐧ペンギンロボット🐧」- ROBOZOOろぼずー
#20「Juninryじゅにんりー」- らいばーずきっど
#21「オラオラッシュ」- エイティーンアワークルセイダース
#22「SAIえすえーあい」- チーム質感AI
#23「単語雨 -Word Rain-」- 雨乞い伝道師
#24「Submarine」- TZ=Asia/Gifuたいむぞーんぎふ
#25「ASK」- えーえす
#26「ReadyBag」- ECC IoT部
#27「ShotBridge」- Claptimくらぷてぃむ

プレゼン開始からもうゆうに2時間は経過しようかというところだが
登壇者たちは食い入るように他チームのプレゼンを聴いていた

#28「Otegami」- NID.ktにっどけーてぃー
#29「Wakaba」- mdn
#30「withmoうぃずも」- 少年少女浪漫研
#31「Who is?」- TUATMCCちゅあっとえむしーしー
#32「mCn」- あいば
#33「PhotoBot」- AI Photographer
#34「Arucoあるこ」- チームHOPカード(仮)
#35「MyMuseまいみゅーず」- 白旗
#36「LogoREGI & OrderLink」- ロゴスシステムズ

全てのチームの発表を終え、盛大な拍手でプレゼンテーションは幕を閉じた

審査タイム(休憩)

発表を完遂し、後半の発表チームからも和やかな雰囲気が漂う
ホールの外では、発表の内容を受けてより活発な交流が発生した
新たなよき仲間・ライバルとの出会い
スポンサー企業も交流に混ざり、作品に触れる
運営事務局スタッフも大半が現役エンジニアで構成されている
技術の深い部分まで触れられた会話が繰り広げられる
結果発表の時間が近づくにつれ、登壇者たちにだんだんと緊張の表情が戻りだす



結果発表

暗転としばらくの静寂ののち、今日の激闘を振り返るムービーが流れ出す
長い一日の最初から最後までを思い出しながら
真剣な眼差しで見つめる
時には笑いも
審査を終えた審査員たちも、今日の激闘を振り返る
再び壇上に姿を表す司会のふたり



企業賞作品発表(賞金10万円×3作品×6社)

まずはプラチナスポンサー6社による企業賞の発表
各賞発表前の数秒のドラムロールが
さらに緊張を高める


【ウイングアーク1st株式会社 賞】
#06「立体パズル楽器 CuYuきゅーゆー」- にゃにゃん (山名琢翔)
#23「単語雨 -Word Rain-」- 雨乞い伝道師
#36「LogoREGI & OrderLink」- ロゴスシステムズ
【株式会社CARTA HOLDINGS 賞】
#01「Daddleダードル」- Paint.inc
#11「metimo」- 株式会社Romanark
#27「ShotBridge」- Claptimくらぷてぃむ
【株式会社ディー・エヌ・エー 賞】
#04「GAMESession!」- としめ
#15「ヒットメーカー」- Mori Yuki
#17「DeckHub」- DeckHub
【株式会社サイバーエージェント 賞】
#22「SAIえすえーあい」- チーム質感AI
#27「ShotBridge」- Claptimくらぷてぃむ
#33「PhotoBot」- AI Photographer
【株式会社ゆめみ 賞】
#16「愛車を守れ!自転車用ハイブリッドスマートロック」- Aniki.Lab
#17「DeckHub」- DeckHub
#30「withmoうぃずも」- 少年少女浪漫研
【GMOインターネットグループ 賞】
#02「RASHIN」- SAMOYED《さもえど》
#03「Edison.jsえじそんじぇぃえす」- 新谷アレン
#11「metimo」- 株式会社Romanark



準優勝作品発表(賞金50万円×1作品)

続けて準優勝
技育プロジェクトPMの加藤から発表される
緊張のドラムロール


準優勝は #31「mCn」- あいば
安堵したような軽い足取りでステージへ向かう

このプロダクトを作り始めたのが3年前とか4年前とか、ずっと長くやってきた活動がこういう形で認められたことをとても嬉しく思っています

あいばひづき さん(#31「mCn」- あいば)



優勝作品発表(賞金100万円×1作品)

いよいよ優勝の発表、賞金は100万円
サポーターズ代表取締役 楓から発表される
永遠にも感じられるような
今日一番長いドラムロール


優勝は #33「PhotoBot」- AI Photographer
代表者の七輝さん(写真左)は客席で喜びを爆発させた

とても大きい賞をいただき本当にありがとうございます。2ヶ月前に東京大学のコンテストでこの3人のチームが集まり、そこから開発が始まり、現在2ヶ月の時点です。
今後実際のリリースを含めて、自動車メーカーでなど大きな企業とも連携させていただいてこのプロジェクトを大きくしていきたいと考えています。ぜひその際はまたよろしくお願いします。

七輝 さん(#33「PhotoBot」- AI Photographer)
アプリ開発は今回初めてだという
吉村太斗 さん(#33「PhotoBot」- AI Photographer)
マレーシアからの留学生で、こちらも初めてのアプリ開発だったと語る
7n さん(#33「PhotoBot」- AI Photographer)



エンディング

審査員からの講評
口を揃えて「総じてレベルが高く、審査で得点の差をつけるのに苦労した」と語った
全受賞者による集合写真を撮影して、技育展2024決勝大会は幕を閉じた



パーティー

優勝チーム AI Photographer の 七輝 さんによる乾杯の挨拶でパーティーが開幕
パーティー中も作品の話で盛り上がる
食事とお酒と一緒に作品が囲まれている
スポンサー企業に作品を実際に体験してもらう参加者
名刺交換も活発に行われた
記念撮影
スポンサー企業から個別にフィードバックをもらう場面も
ポロシャツに着替えた司会の2名による締めの挨拶をもって幕を閉じた



参加レポート


学校メディア等での紹介


スポンサーメディアでの紹介


余談:スポンサー企業からのフィードバックコメントも充実

技育展2024決勝大会では、審査員だけでなく、スポンサー企業の参加者個人が全ての作品に対して自由にフィードバックコメントを送れる仕組みを用意。1作品あたり平均40名の社会人から、愛のこもったメッセージが学生に贈られた。


主催・運営

主催:株式会社サポーターズ 技育プロジェクト運営事務局

「技育プロジェクト」はもの創りを行う学生を増やし、未来の “技” 術者を “育”てる活動です。

本記事で取り上げた「技育展」のほかにも、国内最大の学生ITエンジニア向けテックカンファレンス「技育祭ぎいくさい」、ものづくりをする学生の交流イベント「技育博ぎいくはく」、勉強会やハッカソンなどのイベントを年間100回以上開催するスキルアップ支援プラットフォーム「技育CAMP」を開催しています。

デジタル/IT業界を目指すなら『サポーターズ』

サポーターズは、デジタル/IT業界を目指す就活生に対して、企業との出会いと支援金を提供しています。


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