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金融・デジタルプラットフォーマーを目指す三菱UFJ銀行 自ら企画・開発し、多くのユーザーに使ってもらう魅力

株式会社三菱UFJ銀行
MUFGは、パーパス「世界が進むチカラになる。」の実現に向けて、社会、お客さまをはじめとする全てのステークホルダーの課題に徹底的に向き合い、その解決に取り組みます。昨年度からスタートした中期経営計画では、3 年後のめざす姿として「金融とデジタルの力で未来を切り拓くNo.1 ビジネスパートナー」を掲げています。


日本最大のメガバンクである三菱UFJ銀行は、「金融・デジタルプラットフォーマー」を目指し、様々なプロジェクトに取り組んでいます。新卒エンジニア採用は10年以上前から続けており、独自の教育体制で未来の金融サービスを担う人材を育成しています。三菱UFJ銀行ではエンジニアがどのような活躍をしているのでしょうか。三菱UFJ銀行 システム企画部 人事教育グループ 河野友紀子さんに、サポーターズ 代表 楓が聞きました。

新卒エンジニア採用・育成のポイント

  • 多くのお客さまがご利用する社会インフラや身近なサービスに企画から携わり、自分の想いをダイレクトに届けられる魅力

  • グループ横断の研修や出向によってエンジニアとしてのスキルを磨く

  • デジタルトランスフォーメーションと新たな挑戦を後押しするカルチャー変革が同時に進行中


社内に多くのIT人材が在籍 中期経営計画でもデジタルトランスフォーメーションを重視

ー エンジニア学生の皆さんの中にも、三菱UFJ銀行のユーザーは多いのではないでしょうか。

学生の皆さんに三菱UFJ銀行について説明するときは、「お金のインフラ」というふうにお伝えしています。銀行は預金、融資、決済といったお金の流れを円滑にすることで、社会経済の発展を支えてきました。それだけではなく、コンサルティング&ソリューション業務にも力を入れています。法人、個人のお金の悩み、事業の悩みに対してさまざまなアドバイスをしています。

社員数は約3万人。その中で1,000名以上がシステム・デジタル領域を担っています。

三菱UFJ銀行 システム企画部 人事教育グループ 河野友紀子さん

ー 金融機関であるにも関わらず、非常に多くのIT人材がいますね。

新卒・中途を問わず、積極的にIT人材を採用しています。社内に多くのIT人材がいるため、業務に基づくIT戦略を策定できる、変化にスピーディに対応できる、といったさまざまなメリットがあると思っています。
2021年度~2023年度の中期経営計画では、デジタル領域に力を入れると明確に打ち出しています。銀行なのに最初に「デジタルトランスフォーメーション」というキーワードが出てくるところに本気度の高さを感じて頂けるのではないかと思います。

三菱UFJ銀行の「中期経営計画(2021年度~2023年度)」より

同時に、カルチャー変革にも力を入れています。もしかしたら銀行は堅いイメージがあるかもしれませんね。金融機関の社会的責任を果たす以上、安心・安全・安定を実現しなければなりません。しかし、それだけではなく、みんなのチャレンジを後押しする会社にしていこうと。自分の意志で異動できる制度や、アイデアがあれば年次問わず若手が手を挙げて挑戦できる制度を設けるなど、変革に取り組んでいます。

ATMやインターネットバンキングだけじゃない 銀行のシステムは1,000以上

ー システム・デジタル領域では、どのような取り組みをされているのでしょうか?

既存の銀行システムの安定稼働といった社会的使命を果たしつつ、新システム構築や機能拡張などに取り組んでいます。銀行のシステムというと、ATMやインターネットバンキングをイメージされると思います。でも実は、銀行のシステムって1,000以上あるんです。

なぜなら、金融機関の裏側はほとんどがシステム化されているんです。預金や融資のためのシステムはもちろん、例えば決済と一言で言っても、他の銀行からの振込は日銀の決済システムを介して送金されますし、海外送金ではグローバル共通の電子フォーマットに変換してやりとりをしています。また、デリバリティブや債券、株式といった金融商品を扱うためのシステムもあります。挙げたら切りがないのですが、業務の数だけシステムも存在します。これらを担当しているのが、システム・デジタル領域の行員です。

既存の銀行システムにとらわれない、新たなアイデアを形にしていくことを狙いとした取組みもあります。例えば、Mableという家計簿アプリやMoney Canvasという資産運用サービスの提供、海外企業と連携して新しいプロジェクトを進めています。

行員が企画から開発まで行うメリットとは

ー 実際のところどんなメリットを感じていますか?

企画から開発まで一気通貫して担うことで、品質やスピードの面で効果があります。でも、まだまだ道半ばです。社内では、競争力を上げるためにもっとスピードを上げていこうといった声が上がっています。

ー 品質というのはどういったことでしょうか?

私たちはITだけではなく、金融に関する知識も求められます。金融システムを作る上で、実際の金融取引で起こり得るトラブルを想定し、どこに重点を置いてテストすべきか、どうすれば網羅的に検証できるかといったナレッジが蓄積されています。そのため、品質面でも高い水準を維持できるということはあると思います。

実際に金融システムの開発に従事してみて

ー 河野さん自身もエンジニアとしての就業経験があるとお伺いしていますが、従事してみていかがでしたか?

たくさんのことを学びました。Fintechをはじめ新しいことに取り組む一方、古いシステムもたくさん残っているんですね。100年以上前から営業してきて、その時々の最先端技術を取り入れてきた結果、いろいろな時代のものが混在しているんだなと。それらを刷新しながら新しくしていくことも重要であるという点は、入行前は知らなかったので驚きました。

三菱UFJ銀行 システム企画部 人事教育グループ 河野友紀子さん

ー 面白いと感じたところはどこですか?

銀行のシステムはお金を扱っているので、計算の誤りやシステム停止が発生すると、大きな影響を与えてしまいます。どう開発すれば品質が高められるのか追求していくところに面白味を感じます。また、たくさんのステークホルダーと一緒にプロジェクトを進める、そのプロセスも楽しいですね。

金融システムの特徴として、セキュリティの観点で非常に高い堅牢性が求められ、また、品質面でも高い水準が求められますが、高いレベルの知見が身についたのではないかと思います。

新卒エンジニアの育成体制を整備

ー 新卒エンジニア採用に力を入れているのはなぜですか? 経験豊富な中途エンジニアを採用するという選択肢もあると思います。

もちろん中途採用にも力を入れていますが、新卒エンジニア採用は10年以上前から続けていて、初学者でも受け入れられる教育体制が整っているんです。入行後は、同グループの三菱UFJインフォメーションテクノロジーに出向し、システム開発の流れやIT技術を学び、コードを書いて開発を行うという実務を通じてエンジニアとしてのスキルを磨いていただくケースもあります。

ー なるほど。グループ内のIT企業に飛び込んで実務経験を積む。そういう育成方針なのですね。

ライバルに負けない三菱UFJ銀行ならではの魅力とは

ー とはいえ、学生にとって「三菱UFJ銀行が積極的にエンジニアを採用している」という印象はまだまだ薄いのではないでしょうか。

そうなんです。「三菱UFJ銀行」という社名は知られていても、エンジニアを採用しているという点では認知度が低く、まずは知ってもらうことからのスタートでした。

私たちにとってエンジニア採用における競合は、IT企業、SI(システムインテグレーター)、ITコンサルティング会社などです。SIやITコンサルの場合、依頼されたものを作ったりサポートしたりするのが主要な業務だと思うんです。一方で、私たちは自分たちでアイデアを持ち寄り、企画から考えられるのが魅力です。「自ら生み出していきたい」と考える学生には、多くのお客さまが使うサービスに企画から携われるということを伝えています。

それから、グローバルを舞台に働けるという点も魅力です。現在、海外にも拠点を広げていて、グローバルに向けたシステム開発プロジェクトも多くなっています。今が一番面白いのではないかと思います。

サポーターズから数名が内定受諾に

ー 2021年からは、エンジニア職向け大規模就活セミナー「エンジニアEXPO」をはじめ、サポーターズのサービスを活用してくださっています。実際にエンジニア学生と接してみてどうでしたか?

実はすごく良かったんです。2021年夏のインターンシップ向けに協賛したのが始まりですが、参加してくれた学生の皆さんが本当に素晴らしかったんです。すでに高いITスキルを持っていましたし、金融領域にも興味を持ってくれていて、まさに私たちが求める人物像でした。実際、数名が内定受諾につながりました。

ー それは素晴らしいですね。

サポーターズには、自らものづくりを経験してきた学生がたくさんいます。楽しみながらプログラミングをしているように感じました。今はプログラマーになりたいとか、技術者として上を目指したい考えている学生が多いかもしれませんが、企画やプロジェクトマネジメントといった少し上流の工程からビジネス貢献、社会貢献に興味がある学生にとって、当行はたくさんのチャンスにあふれていると思います。そういう学生に興味を持ってもらえたら嬉しいです。

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